ドル暴落研究サイト

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移り行く覇権

現在、世界の覇権を握っている国は?この問いに関して、多くの人が米国の名を挙げるのではないでしょうか?しかし、世界の覇権を未来永劫持ち続けることはできるのでしょうか?それは、否でしょう。米国の前は英国のポンドが世界の覇権を握り、ポンドが世界の基軸通貨として君臨していたのです。第一次・二次の大戦の戦勝国でもあり、経済的な疲弊も最小限に止めた米国は世界中でも存在感が増し、米国の通貨ドルがポンドに代わり、世界の基軸通貨となったのです。基軸通貨となったドルは、世界各国へ流入していきます。(各国の通貨を売り、米国ドルを買い。)つまり、ドル高の進行です。実需ベースで、米国は必然的にドル高の道を邁進していきます。過去の大戦では、経済的疲弊が少なかった米国ですが、今回の金融危機でかなりの痛手を被りました。傷だらけの財政状態で、双子の赤字と呼ばれる財政赤字・貿易赤字を抱えながら、ドルが以前のように強いドルでいられるわけがありません。米国のドルに対する信用度が低下すれば、当然、各国は現在のドルを売りさばき、ユーロや円への配分の見直しを行ないます。すなわち、各国の外貨準備金のドルが占める割合が減ることになれば、それだけ、ドル安が進行することになるのです。相対的に、ユーロや円の価値が騰がることは、いわば世界の均衡を保つ為に必要になってきます。赤字の不均衡がドルだとすれば、黒字の不均衡は中国の人民元でしょう。人民元への切り上げ圧力を米国が強めていくのも無理はありません。両者の不均衡が是正されることで、世界のバランスが最も保たれるようになるのではないでしょうか。ただし、世界のバランスが保たれたときに米国の地位が今と同様かどうかは疑わしいことであります。
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